09/03/30 14:06:08 0
「とくダネも11年目に入りました」と小倉智昭。佐々木恭子に代わった
中野美奈子が、「新しい風が吹くように」と控えめな一言。
番組が進んで、「得もり」の途中で小倉が突然、「先ほどのスケートの世界選手権のなかで、
放送で使ってはいけない言葉が出てしまいました」とお詫びの一言。具体的にはいわなかったが、
たしかに「ん?」というのがあった。多分そのことだろう。
解説で登場した元JOCスケート強化コーチの佐野稔が、優勝したキム・ヨナの演技力を、
「笑顔ですら3つくらい使い分けていて、かつスピードがある。女優さんでいえばお姫様から
『乞食』まで演じ分けられる」といったのだ。
聞いたとたん、「古いな、しばらく聞かない言葉だな」とは思ったが、放送禁止用語だとは
思わなかった。で、あらためて、「そうか、聞かなくなったのはそのためか」と気づいた。
じゃあ、代わりの言葉は何なんだ。「物乞い?」「浮浪者?」「ホームレス?」。
どれだって同じじゃないか。なかで「乞食」だけがなぜいけない? 名作「王子と乞食」はいまなんといってるのか。
放送禁止用語は、事なかれ主義のマニュアルだから、使ったあとで謝るのもマニュアル。
心がこもってないから、何度でも繰り返される。まあ、今回発言はゲストだったにしても、
そもそもが文化である言葉を、勝手に不適切とマニュアル化する権利なんて本当にあるのか?
多分内部で気がついたのだろうが、もし外からの指摘だったら、マニュアルが外に
浸透しているのだから、もっと恐ろしい。
せっかく新しい衣装と雰囲気で始まった「とくダネ」だったが、ちっとも変わって
いないものが見えてしまった。もっとも、彼らにいっても始まらないことなのだが。
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