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日本代表 不安なWBC後遺症
●巨人の4選手は特に深刻
劇的な連覇達成の反動は人気面だけではない。
5人を日本代表に送り込んだ最大勢力の巨人勢は、小笠原を除いてほとんど出番なし。
特に懸念されるのは左腕エース内海の状態だ。登板は“消化試合”1試合のみ。41球を
投げただけで、この1カ月間、中継ぎ調整を続けてきたことも不安視されている。
巨人の伊原ヘッドコーチは「(WBCで)投げないなら内海は(日本に)帰ってくれば
いいのに」と冗談交じりに話していたが、確かに本来なら、この時期にはすでに3試合か
4試合のオープン戦登板を終え、開幕に向けて最終の調整段階に入っているところ。
首脳陣は開幕ローテーションから外す最悪の事態まで想定し始めたという。
右肩を故障し、何とか間に合わせた阿部、伸び盛りの亀井もWBCではベンチを
温め続けた。中継ぎの山口も大会通算で2イニングしか投げることができず、
そろって実戦不足は否めない。
巨人勢だけでなく、原監督から抑えに指名されていた阪神の藤川は調子が上がらず、
大事な準決勝、決勝でその座をダルビッシュに奪われた。ショックは大きく、連覇に沸く
ナインを尻目に早々と「もう出ません。呼ばれても? もう呼ばれることもないでしょう」
と代表からの“引退”を表明。昨年のペナントレースで巨人に大逆転負けを食らった
直後には、「野球をやめることも考えた」というナーバスな男なだけに、立ち直るには
相当な時間を要するかもしれない。
ダルビッシュも本調子には程遠く、優勝まであと1死のところで同点打を浴びて
日本中をヒヤヒヤさせた。最後まで馴染めなかったWBC公式球の弊害を
日本ハム関係者は懸念している。
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日刊ゲンダイ 39面 2009年3月27日(26日発行)
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