09/03/27 00:09:34 0
三月六日、金曜の夜、新橋で酒の入ったサラリーマン百人に聞きました。明日は何のスポーツイベントがある日?
仮にそんな街頭インタビューをしたら、きっと九十人ぐらいが「WBC日韓戦!」と赤ら顔で答えるにちがいない。
中にはスダレ頭を振り乱し、「松坂頼んだぞー」とカメラに向かって叫ぶ酔っ払いおやじも多数いることだろう。
世の中年男子にとってスポーツとはプロ野球なのだ。あとゴルフもね。
あのう、明日はJリーグの開幕戦なんですけど。「Jリーグ?あ、そう」
そう切り返されると、おとうさんは答えに困る。始まった当初は、カズやゴンをはじめとする人気選手の情報が
否応なく入ってきたが、昨今はすっかりご無沙汰である。
「アルシンドっていたよねえ」いきなり思い出話になる。「川渕チェアマンは元気?」あの人は今キャプテン。
「キャプテン?うそ、選手なの?」そんなわけないだろう。
話がかみ合わないこと火星人の如し。おとうさんたちの間で、もはやJリーグはJポップと同じくらい縁遠い
異文化圏の営みなのである。
かく申すワタクシも、立派なプロ野球おやじである。Jリーグの開幕日、知りませんでした。と言うより
意識下にありませんでした。今J1が何チームかも知らない。日本代表経験者以外は選手名も知らない。
サッカー・タレントも白石美帆ちゃんまでしか知らない。最後にJリーグの試合を見たのっていつだっけ。
確かスキラッチとかビスマルクとかがいた気がします。いかんなあ、ナンバー連載陣としては。
というわけで行ってきたのである。Jリーグ開幕戦。川崎フロンターレvs柏レイソル。場所は等々力競技場。
遠いんだよ、国立でやれよ。と、ブーたれる時点でわたしは間違っているのですね。川崎のチームが地元で
やるのは当たり前。地域密着がJリーグの理念であります。
で、行ってみて驚いた。二万五千人収容のスタジアムがほぼ満員。子どもから大人まで、年齢男女満遍なく
揃っている。みんな、楽しそう。へえー、盛り上がってんだ。だいたいプロ野球おやじの認識は、Jリーグって
昔流行ったなあ、今はどうなってるの?というレベルでしかない。ちょっと反省。しかし、そうなるには
相応の理由もあるのである。
(元記事:NUMBER4/2号から記者書き起こし)
URLリンク(2sen.dip.jp)