09/03/24 01:45:07 0
阪神が22日の広島戦前に新球場で非公開練習を行った。真弓明信監督は「メジャーの球場みたい」と
話したが、ナイン、チーム関係者は大いに危機感を募らせる結果となった。「あの人がまたブーイングを
浴びてだめになってしまうんじゃないか」。FA移籍2年目・新井貴浩内野手を心配する声が上がっているのだ。
ある主力ナインは新球場のベンチ、スタンド構造に警鐘を鳴らした。「ベンチの横にグラウンドレベルの
客席が見えるんです。広島市民球場では客席はベンチの上だったから僕らはファンと目を合わせることは
なかったけど、新球場ではお客さんがベンチをのぞけば僕らと顔を合わせることができるようになる。
そうなると心配なんですよ。新井さんがベンチにいる時、ファンから面と向かって厳しいやじを受けることに
なるでしょ。あの時よりさらに精神的にまいってしまうんじゃないかって・・・」
広島からFA移籍した昨年。新井は北京五輪出場や腰椎骨折による戦列離脱のため、古巣の
広島市民球場では4月1日からの3連戦しか試合をしていない。その初戦でひどい目にあった。
それまで開幕から打率5割8分3厘と絶好調だったが、その日を境に6日の巨人戦まで20打席連続
ノーヒット。打率は2割5分にまで急降下した。
原因は古巣ファンからのブーイングだった。新井のプレー中に「この裏切り者!」といった厳しいやじが
雨あられのように飛んだのだ。兄貴分の金本知憲外野手は「思ってた以上やったな」と驚き、藤川球児投手も
「よく耐えましたねぇ」と同情。新井はしばらく眠れぬ夜を過ごし「本当につらかった・・・」と強烈な
精神ダメージを負った。
FA移籍選手への洗礼とはいえ、チーム関係者によると1年目だけの報復ではないという。「広島の
飲み屋なんかで話を聞いたら、こっちのファンはまだ新井を許していないみたいだ。2年目でもやじが
少なくなることはない」と昨年並みの大ブーイングを予言し、別のチーム関係者は「新井さんが不調に
なったら、かなり厳しくなる。耳栓でもsればいいけど、さすがにそれはできないし・・・」とお手上げだ。
敵地での今季初対決は4月24日。新井にとっては思わぬ鬼門となってしまった。
(東京スポーツ 3月24日(火)販売号より)