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カール・マルクスの『資本論』が、全編通して歌って踊るミュージカルとして、
来年の初演に向けて中国・上海で制作されている。
このミュージカルの製作者らは23日、同ミュージカルについて、マルクスの
思想が、『資本論』第1巻の初版が出版された1867年当時の状況だけでなく、
現在の世界的な経済危機にも関係があることを表現するものになるだろうと
語った。
ミュージカルのアドバイザーを務める復旦大学のZhang Jun教授(経済学)は、
「このエンターテインメント劇は、ごくふつうの人びとが、経済危機が起きている
原因を理解するための手助けになる」と語った。
また、同教授は、「(ミュージカルの)スタッフらに対し、簡単な説明を行った。
彼らは脚本を執筆しているところのようだ」と述べ、「ディレクターのHe Nian氏は、
人びとが生活や感情と結びつけやすいように、ショーの中に現代的な要素を
取り入れる予定だ」と語った。
英字紙チャイナ・デーリーによると、このミュージカルは、上司に搾取されて
いることに気づいたオフィスワーカーらが中心となる。それぞれの従業員が、
さまざまな行動をみせるという。
同紙によると、ディレクターのHe氏は、「(マルクスの)経済理論に息吹を
吹き込み、おしゃれで興味深く、教育的な演目にするつもりだ。楽しい演目に
なるだろう」と語った。
「上海活劇芸術センター」の従業員によると、ミュージカルは現在制作中で、
2010年に同施設で初演される可能性が高い。
ソース:AFP通信 2009年03月23日 20:47 発信地:上海/中国
URLリンク(www.afpbb.com)