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TBSの労働組合がボーナスの大幅ダウンを不満として、全面ストライキに
入ったことが分かった。民放労連によると、過去に例のない2~3割ほどの
大幅カットだという。ストは労働者の権利だが、識者からは、このテレビ不況の中で、
むしろ下請けの待遇改善に努めるべきとの意見も出ている。
ストに踏み切った理由として、民放労連は、春闘における局側の一次回答が、
過去に例を見ないボーナスの大幅ダウンだったことを挙げる。
詳しい数字は聞いていないとしながらも、なんと、2~3割ほども削減されたというのだ。
過去にダウン回答はあっても、せいぜい数%ほどだった。
ボーナス大幅カットについて、民放労連の井戸秀明書記長は、「通常の幅ではなかった」と
不満を漏らす。そして、その理由について、こうみる。
「非常に広告収入が落ち込んでおり、一部キー局が赤字状態にあります。
TBSはそこまで行っていませんが、赤字に備えたということでしょう」
今回の交渉では、決まった定期昇給は、確保された。しかし、ボーナスについては、
現在、二次回答待ちの状態だ。井戸書記長は、「組合としては、アップを期待したい」としている。
なお、賃下げを巡るストはここ10年ほどでもあったという。
民放労連によると、このテレビ不況で、大阪のテレビ局も、TBSと同じぐらいの
ボーナス大幅カットの提示だったという。ただ、東京のキー局では、TBS以外はまだ
出そろっていないといい、井戸書記長は、「TBSと同じようなことがないように願いたい」としている。
日本は、未曾有の大不況下にあり、倒産する企業も相次いでいる。
そんな状況の中で、春闘でストまで行うのは通常ありえることなのか。
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