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95年4月の第1回「代官山」でスタートしてから明日7日の「浅草・六区」で
700回を迎える。都会を空から大づかみするのでなく、大通りも路地もすべて
地べたをはうように一軒一軒訪ね歩いて、その街の魅力を全国に発信する
バラエティー番組「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系、土曜午後9時)が、
最近好調だ。
「昨秋から視聴率2ケタの回が多い。この不況の影響で旅も『安・近・短』
志向なのか、出歩かずにテレビで楽しむ人が増えているからでしょうか」と
苦笑する林祐輔さんは、2年前から担当する3代目プロデューサー。
時代の追い風だけではない番組作りの工夫がある。毎回1カ所、どの街を
選ぶかが勝負。浅草や東京ディズニーリゾートといった知名度の高い所
ばかりでは飽きられる。東京周辺が中心だが、最近では佐原、佐倉(千葉)、
越谷(埼玉)、弘明寺(神奈川)など特色のある街を取り上げてきた。
「人気スポットでいい視聴率を取るよりも、例えば1月に放送した新宿・中井と
いったあまり知られていない街の回が2ケタ取った方が私としてはうれしい。
赤塚不二夫さんが長く住んでいた所で、街の香りが色濃く出せたのがよかった」
ディレクターら2人が下調べに行き、その報告を基にプロデューサーや構成
作家らで作る「高感度30人委員会」が、その街の名所を1~30位のランキング
にして、カメラマンら5人がロケ撮影に2週間かける。
「番組冒頭の30~21位で紹介するところが実は大切。その街のにおいが
する面白い店が出ると、その後も見てくれる視聴者が増える。お店の評価と
順位とは関係ありません」
この番組がきっかけになって子供と老人とのつながりが復活、街の活力が
よみがえったところもあるという。だが、若者狙いで茅ケ崎サザン通りや渋谷・
宮下公園を取り上げた回は「痛手を負いました」。中核視聴者はやはり中高年
男女という。
「今後はさらにエリアを狭く絞って、その街の魅力を凝縮して、番組に新鮮味
を出したい。街は年々変わっており、ネタは尽きません」
(>>2に林祐輔さん紹介)
ソース:毎日新聞 2009年3月6日 東京夕刊
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