09/03/04 16:23:56 0
Jリーグ開幕週を迎えても、今年はいつになく盛り上がりにかけているようだ。
WBCで沸くプロ野球の影響もあるだろうが、W杯が翌年に控えているとは
思えない静かで寂しい春だ。
サッカー、Jリーグ界は大きな転換期にきているように思える。昨年からの景気低迷を受け、
クラブの母体となった親企業の人員削減のニュースが流れ「クラブ運営にも影響があるのでは」
という声もあがった。J2福岡は、ユニホームの上半身にスポンサーが1つもつかない
「無印ユニホーム」という、クラブ創設以来初の窮地を迎える。
今後もクラブ数を増やしていく方針のJリーグだが「増える前に、
消えるクラブがでてくるのでは」という状況に陥っている。
こういったクラブの経営危機を何とか救おうと、福岡のサポーターがお金を出し合って
ユニホームスポンサーになろうという試みが進められているという。
「俺が町のJクラブ」の火を消さないために、何とか力になりたいという思いからだ。
大分サポーターは昨年、ユニホームへのロゴ掲出が認められない「マルハン」の復活を願って、
30万を超える署名をJリーグに提出した。同じように、自粛企業とされたアルコール企業の
ユニホームスポンサーは今季から認められたが、パチンコ系は、自粛を解かれることはなかった。
30万人の声は本当に、Jリーグ関係者の胸に響かなかったのだろうか。
昨年、大分がナビスコ杯を制したとき、Jリーグ関係者は地方クラブの快挙と
拍手を送っていたが、マルハンの支援がなければ、大分というクラブは消滅して
いたかもしれない。そのことは、誰の胸にもかすめたはずだ。
昨年6月、このコーナーで「Jリーグも難から軟へ」というコラムを書いた。
100年に1度といわれる経済危機の中、J各クラブにとって試練が待つ
シーズンが始まる。こういったときからこそ、ルールを見直すなり、
和するなり、Jリーグには柔軟な対応が求められていると思う。
そうでもしなければ、1クラブの問題だけでなく、Jリーグ全体の行く末にも
影響が及びそうだ。不況によって、これ以上サッカー人気が低迷しないためにも
「軟とか」手を打ってほしいものだ。
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