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◇不屈のひみつ 桂歌丸さん 「古典を後世に」病と闘う
鶴のような痩躯と穏やかな笑顔。噺に出てくる「長屋のご隠居」を思わせる
たたずまいである。とはいえ、50年を超える噺家人生は、順風の時ばかり
ではなかった。最大の逆風は、二つ目に昇進して4年、22歳の時に訪れた。
「寄席の出番も、仕事もない。現状を打開しようと考えた結果、落語芸術協会
を飛び出すことになっちゃった」と振り返る。
「自分より腕のある先輩だって仕事がないんだから、あたしらに回ってこない
のは当然なんですが、当時そこまで考えが至らなかった。同志を募って一旗、
と思ったけど、気付いたら誰もついて来なかった」
「人間」を売れ
横浜の色町育ち。ラジオで落語に親しむうち、噺家へのあこがれが強くなった。
「面倒見がいい、男らしい人だから」と自ら選んだ師匠・古今亭今輔。その師匠
を裏切る形になったのは、心苦しかったという。
「芸名までは取り上げられなかったから、噺家の活動はできたけど、そもそも
仕事がないからそういう事をしたんで……」
生きていくために、化粧品のセールスマンをした。団地を回り、奥様方を相手に
セールストークを重ねた。
「どう話を持って行けば、品物を買ってくれるのか。そもそもお客さんとなる女性
はどこにいるのか。実際に歩きながら、いろいろな事を覚えました。当時の先輩の
言葉で印象に残っているのが『品物を売る前に人間を売れ』。これは、どんな商売
でも当てはまることですよ」
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ニュースソース YOMIURI ONLINE
URLリンク(job.yomiuri.co.jp)
1936年横浜市生まれ。52年、古今亭今輔に入門。61年、桂米丸門に。
68年真打ち昇進。人気番組「笑点」では66年のスタート時からのレギュラー。
2004年から落語芸術協会会長。
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