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5日に開幕する野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。2月24日に行わ
れた豪州との強化試合の視聴率が20.8%(関東地区)をマークするなど、注目度は高まり
つつある。旅行業界も円高の後押しを受け、このイベントで大盛況、と思いきや意外にも反応
は冷ややか。
「熱狂的なファンは個人で行くのではないですか。当社ではWBCのツアーは計画していま
せん」。こう話すのはJTBの広報担当。WBCのチケットはメジャーリーグ(MLB)の公
式サイトから購入でき、ロサンゼルスで開催される決勝は1枚55ドル(約5300円)から
550ドル。準決勝は45ドルから500ドルまでと種類が豊富だ。
ほかにも、近畿日本ツーリストなど大手の旅行会社ではWBCのツアーを売り出さないとこ
ろが多い。理由についてJTBは「チケットの入手が難しく、簡単に作れるものではない。ま
た、米国開催の2次ラウンド以降はどの国・地域がいつ試合をするのか分からないから売り出
しにくい」と説明する。
現在ツアーを販売している旅行会社は少なく、売り上げ好調とはいえない。日本旅行の担当
者は「ツアーの販売開始から1週間たちましたが、まだ1件も売れていません。問い合わせは
あるのですが」と明かす。
売り上げが伸び悩んでいる背景には日本が準決勝、決勝へ進めるか未確定であることや、
「WBC」の名称が権利関係で使用できないことがある。「五輪の場合はJOC(日本オリン
ピック委員会)がとりまとめて、決められた社が名称を使用できた。WBCはそういう窓口が
分からない」と日本旅行の関係者。そのため、同社は『世界野球大会』の名称でツアーを募集
しているのが実情。『野球国際試合』の名称でツアーを組むHISも「WBCの名前が使えな
いのはしようがないが、売り上げへの影響は少なからずある」と打ち明ける。
もっとも、各社とも、円高の“追い風”を受け海外旅行そのものは好調。「年が明けてから、
全体の売り上げは前年と比べて2割程度伸びている。WBCはパイが少ないので、大きく売り
出そうという意識はあまりない」(HIS関係者)が本音のようだ。