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―テレビ、なんでつまらなくなっちゃったんでしょうか?
「一言でいえば、テレビの制作者がバカに見せるために番組を作っているからでしょう。
だからCM前後に同じ映像を流したり、無意味でだめ押しのようなテロップを入れたりする羽目になるわけです」(今井舞さん)
そういえば、『進め!電波少年』でお馴染みになったテレビプロデューサーの土屋敏男さんは、
ほぼ日刊イトイ新聞の糸井重里さんとの対談で、『テレビの制作者が視聴者を信じていない、
バカにどう見せるか、とどこかで思っているフシがある』という意味のことを言っていた。
―番組制作サイドの人の話では、予算の問題なども言われているみたいですが?
「不景気のせいにする向きもありますが、昔は深夜番組もお金がないけど実験的な要素を盛り込んでいて、
面白かったです。フジテレビの深夜番組とか。今はもう、頭の悪い人しかテレビを見ないんじゃないですかね。
きっと制作者や局の人も『心からこの番組は面白い』と胸を張って言える人は居ないんじゃないでしょうか」(同)
―僕は個人的に思うのは、バラエティで言えば80年代のビートたけしとか、90年代のダウンタウンの
ような、報道で言えばニュースステーションの久米宏のような、(良い悪いは別にして)それまでの
テレビの流れを変えるようなカリスマが最近登場していないからだとも思うんです。
それもありますね。ドラマ業界も、キムタク(木村拓哉)の神通力がなくなって久しいですし。
お笑いで言えば、今流行っている番組って一発芸を何度も同じ手法で見せるじゃないですか。
で、何度も同じ芸を見させられるから、視聴者は飽きてくる。すると今度は、
ウケなくなってすべっているところをクローズアップするわけです。すべり笑いですよね。
これでは、新しい才能が出てこないですよね」(同)
―ではどうすれば番組はもっと面白くなるんでしょうか?
「実際に権限のあるテレビ局の偉い人は、自分の局が放送している番組を見ていないんじゃないでしょうか。
だから、もっと自分の番組をちゃんと見て改善しろ! って思います」(同)
―ありがとうございました。
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