09/02/25 03:58:56 0
マウンドへ歩み寄った山田投手コーチに続いて、原監督も
一塁ベンチを飛び出した。二回二死満塁から9番・カールセンの
二塁内野安打で先制点を許した直後。指揮官は、
先発ダルビッシュの降板を決めた。
「オオー!」。球場全体が大きなどよめきに包まれる中、
ダルビッシュは表情を変えることなくマウンドを後にした。
下がったベンチでは、チームメートから声をかけられたが、
ただうなずくばかり。前日に「本番のつもりで、結果にこだわりたい」
と意気込んでいただけに、ショックは大きかったようだ。
投球数は42球。だが、本来の調子とはほど遠いことが、
十分にわかってしまう内容だった。降板した二回は先頭打者に
四球を出すと、続くライジンガーにはスライダーがすっぽ抜けて死球。
二死後に再び四球を出して直後に先制の内野安打を浴びた。
変化球が大きく外れ、150キロを超える直球も、勝負にいった場面で
高めに浮く場面があった。
滑りやすいWBC公式球への対応に、時間を費やしたはずだった。
日本ハムの名護キャンプでもWBC球で練習し、内野ゴロなど
バットに当たっただけで少し変形することにも気づいた。
このためシート打撃では、わざわざ変形したボールを使って投げ込み、
「大丈夫。対応できました」と手応えを得ていたのだが…。
おまけに、この日は京セラドーム大阪のマウンドが、米国の球場のように
粘土質の硬い土でかためられた。WBC球の影響か、マウンドのせいか、
それともその両方か。いずれにしろ、日本代表が誇る「先発3本柱」の一角が
大きな不安に包まれた。
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