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楽天 WBC監督になれなかった野村監督の負け惜しみ
「WBC? あんなデキレース(で監督が決まった大会)に興味ない。もっとボロカスに
言ってやろうか」
この日(17日)、朝から“舌好調”だったのは楽天の野村監督。練習がオフだった前日は
午後2時半までたっぷりと13時間半も眠ったそうで、しゃべれどもしゃべれども、止まらない。
「オレの体はおかしいのかな。体力がないと眠れないというけど。寝たままイビキかいて
死んでるかも。『悪い奴ほどよく眠る』って映画もあったな」と朝から大放談。
15日から岩隈と田中の両右腕がWBCの宮崎合宿に参加するためキャンプを離脱。
大幅減が予想された取材陣の数もこの日は「68人」とマズマズ。「南海時代は2、3人
ということもあった」と、チームの注目度が落ちていないことにご満悦の様子だった。
が、午後になって、WBC合宿中の田中がシート打撃でイチローから三振を奪ったことに
ついて尋ねられると、「まあまあ、本番でいいピッチングをしていることを願ってます」と
ひと言発しただけ。WBCには無関心を装っていたが、「興味がないワケがないですよ」
と言うのは、ある球界関係者。
「WBCの監督を決める第1回の体制検討会議で、野村監督は王さんから“ノムさん、
やりたければ自薦でもいいんだよ”と立候補を促された。本当はやりたくて仕方なかった
が、『イヤ、イヤ』などとその気のないフリして手を挙げなかった。出席者から『そう言わず
に野村さんやってください』と推す声があれば腰を上げるつもりだったのに、誰も推して
くれなかった。結局、第1回会合では野村監督の名前は完全に消えて、星野北京五輪
監督の続投が決まった(最終的には原監督で決着)。そうしたいきさつがあるから、
未練と負け惜しみもあって今回の監督人事を『デキレース』と言っているのでしょう」
「日本の野球はナベツネ(渡辺恒雄=巨人会長)が死なない限り変わらない」とも
言い放ったが、野村監督の歯ぎしりが聞こえてきそうだ。
日刊ゲンダイ (2009/2/18)
※記者自身が確認