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ひっそりとキャンプ地に現れた「過去の人」
あれから１年……
本人は隔世の感を禁じ得ないのではないか。阪神の星野ＳＤが１５日、ヤクルトと
阪神の練習試合（浦添）を視察。豪快弾を放った新助っ人メンチの打撃には、厳しい
コースの変化球をカットしていた１打席目を「しつこい感じがした。（日本の投手に）
慣れてくれる」と評価。先発した２年目右腕の白仁田については「投手らしい投手で
楽しみ」と話したが、おそらく１年前はこの時期、沖縄でノンビリ練習試合を観戦して
いるとは思ってもみなかったはずだ。
星野ＳＤは０７年１月、北京五輪代表監督に就任してから２年連続して宮崎、沖縄の
キャンプ地巡りを行った。当時は、朝から晩までどこへ行くにも担当記者をゾロゾロ
引き連れての大名行列。金メダル宣言した北京五輪本番でドジを踏まなければ、
ＷＢＣ代表監督への横滑りが既定路線だった。
それが五輪惨敗後の言動に対して、ファンやマスコミからバッシングの嵐が沸き
起こり、横滑り人事はおじゃんになった。
くしくもこの日は１６日から宮崎で始まるＷＢＣ代表候補合宿の集合日。ホントなら
宮崎で大報道陣に囲まれ、得意満面だったはずだ。
星野ＳＤは前日、一介の球団職員としてひっそりと沖縄入り。この日はビジターの
阪神が到着する前に早々と球場に現れ、ヤクルトの高田監督と話し込む姿に
「星野さんも過去の人だな……」との声も。
ちなみに前・日の丸監督は１８日、ＷＢＣ日本代表の原監督の応援に駆けつける
というが、どのツラ下げて行くつもりなのだろうか。
日刊ゲンダイ (2009/2/16)
※記者自身が確認