【コラム】勝てばいいのか-中日新聞at MNEWSPLUS
【コラム】勝てばいいのか-中日新聞 - 暇つぶし2ch1:高崎山φ ★
09/01/31 11:01:43 0
「夢見たメダルを取れ、誇りに思う。いろいろな人に支えられ、自分一人ではなし得なかった。
ロンドンへの道はもっと厳しい。自分を見失うことなく、さらに精進したい」

 自らを自らの言葉で語り感謝と謙虚を忘れない。23歳の青年は、聡明(そうめい)で爽(さわ)やかだった。
北京五輪で日本フェンシング初の銀メダルに輝き、中日体育賞を受けた太田雄貴さんだ。

 小学3年生から親子鷹(だか)で血のにじむ鍛錬を重ねた。「とにかく負けん気が強くて。
スポーツでもゲームでも勝つまでやめないんですよ」と父親の義昭さん。

 先輩やコーチの指導にも自分が納得できるまで食い下がった。
「生意気だ」と評されながら、強くなりたい一心で自分流を貫いた。

 だが、太田さんは言う。「その方々のおかげで今の僕がある。
技はもちろん、強い弱いに関係なく人間として大切にすべき礼儀や心配りなど、多くを学ばせていただきました」

 聞いているうちに、横綱朝青龍の姿が浮かんだ。引退の瀬戸際に追い込まれた初場所で、見事に優勝。
負けん気の塊のような気迫と反射神経は健在だった。

 しかし、行儀の悪さも健在だった。勝負がついた後の危険な駄目押しを繰り返し、格下の相手をにらみつける。
優勝を決めた直後は土俵でガッツポーズ。

 勝ちさえすればいい、勝てば文句はないだろう、と言わんばかりである。熱戦も興ざめとなり、不快さだけが残る。
勝負事だから勝たねばならないが、決してすべてではあるまい。

 特に横綱は「品格力量抜群」が推挙の条件。力量よりも品格が上位なのだ。師匠や相撲協会も一体これまで何を教えてきたのか。

 「僕にとって結果は実は二の次。人を魅する、人に感動を与えるプレーをすることが一番なんです」 

 太田さんのこの言葉を、横綱に贈りたい。

2009年1月31日 (名古屋本社編集局長・加藤 幹敏)


中日新聞:URLリンク(www.chunichi.co.jp)


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