09/01/29 19:22:55 0
もちろん故障を理由に辞退するのは致し方がないことなのだが、
単純に本人の意志だけでなくチームの方針が加味されているのは紛れもない事実だろう。
日本代表チームの第1次候補に名を連ねていたドジャースの黒田博樹投手は、
チームとの話し合い後に調整を理由に出場辞退を申し入れ、
斎藤隆投手もレッドソックスとの契約が決まった後に辞退を表明している。
両選手とも以前からWBC出場に前向きなコメントを発していただけに、
やはりそれぞれのチームの思惑は「WBCよりもチーム優先」だということなのだろう。
例えばヤンキースの場合、その姿勢が鮮明だ。
昨年末からブライアン・キャッシュマンGMは松井秀喜選手の出場を否定し続け、
このオフ大型契約を結んだCC・サバシア投手、AJ・バーネット投手、マーク・テシェイラ内野手は、
昨年誰1人として大きな故障をしていないにもかかわらず、誰も代表チームに入っていない。
さらに同GMは、昨年右肩故障で長期欠場していたホルヘ・ポサダ捕手についても、
プエルトリコの代表入りを辞退するよう公の場で発言している。
このようにメジャー球界内で足並みが揃っていない状況では、
どう考えても“国際大会”としてのWBCの存在意義が霞んでいってしまう。
まだシーズン前の調整段階である3月という開催時期、収容人員を確保するため
各代表チームに主力メジャー選手を振り分けようとする代表入り基準の不透明さ─等々、
こういった問題がクリアにならない限り、WBCが本当の意味で国際大会として認知されていかないだろうし、
各チームの支持も得ることはできないだろう。
以降、続く