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就任以来、次々と改革案を提示している日本サッカー協会の犬飼基昭会長。
しかし、その多くが専門家やファンから批判を浴びている状態だ。議論を活発にするという点では
評価されているが、的外れな提案に辞任を求める声が少なくない。
その中でも現在紛糾しているのが、Jリーグのシーズンを秋に開幕し春に終わらせる
「秋春シーズン制(秋春制)移行案」。犬飼会長は、欧州リーグのほとんどが採用している
この制度を、ワールドカップ(W杯)終了後の2010年からスタートさせるとしたが、
日本での適用については雪の多い地域などから反対の声が出ている。
また、1月25日には有志サポーターらが、新潟市内で集めた約5万4000人分の反対署名が
協会に提出された。
こうして反対の声が根強い中で、スポーツジャーナリストの片野道郎氏がサッカー専門誌
「フットボリスタ」で欧州リーグはなぜ「秋春制」なのかを分析、日本での安易な導入に異議を唱えている。
欧州リーグで「秋春制」を採用しているのは、イングランド、スペイン、イタリアをはじめ
52カ国中39カ国にものぼる。片野氏は、欧州での「秋春制」について学校年度(9~6月)や
小麦の収穫時期が影響しているのではないかと推測。欧州の社会生活に適した制度としたうえで、
「気候条件その他スポーツ的な都合だけで考えると、決して理想的とは言えない」(同誌より)と
「秋春制」が決して最良ではないことに言及している。
それは、ドイツやフランス、オランダなどで冬季中断期間を設けていることからも分かるように、
気温が氷点下近くまで下回るため。ドイツやオランダなどでは芝にヒーターや電熱ランプを
設置することが義務付けられており、かなりの費用がかさむという。また、こうした地域では、
冬期のナイターは観客数がガタ落ちになるのだとか。そのため、ドイツやオーストリアなどでは
「春秋制」の移行を熱望する声が少なくない。
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