09/01/27 10:31:49 0
他人は許しても、ダルビッシュは許さなかった。午前10時半からランニングを中心に、
たっぷりと汗を流したエースのもとへ、中田があいさつに訪れたのは昼すぎのこと。
球場のロッカールームで久しぶりの対面。しかし、ダルビッシュは再会の言葉より
先に、“弟分”である中田の上着を乱暴にまくり上げた。
「腹筋はやっているけれど、走ってないな」、「(体つきが)全然変わってない」―。
矢継ぎ早に厳しい指摘が続く。揚げ句は真っ黒に日焼けした精かんな顔つきを
前にしても「日サロに行きすぎやろ」とバッサリと切り捨てた。
これには、怖いもの知らずの怪物も「いや…、僕は走っていると思うんですけれど…」
と消え入りそうな声で言い返すのが精いっぱい。昨年12月中旬から故郷・広島で
1日10キロを走り込み、年明けからの都内での自主トレでは1日1000スイングを
こなしてきたのは事実だ。
それでも一流は一流を知る。ダルビッシュから見れば、甘っちょろいトレーニングに
しか映らなかった。「筋肉も触ったけれど、あれじゃ駄目。(試合では)使えない」
と容赦なかった。
前日に合同自主トレを打ち上げたばかりとはいえ、中田が昼すぎまで寝ていた
ことにも不満を募らせた。球場からの帰り際には「あいつは何をしているんですか?
きょうは休み!?そんな場合じゃないでしょ」と声を大にした。
ダルビッシュにしてみれば、昨春に中田が2軍落ちの危機に面した際には「実力が
なくても1軍にいなきゃいけない選手」と首脳陣批判とも受け取られかねない発言
までして、その潜在能力の高さを買ってきた。その中で勝負の2年目を迎える
中田が心配でならないのだ。
それは中田も分かっている。だからこそ「ダルさんが投げるときはオレが絶対に
三塁を守る」と宣言する。沖縄・名護キャンプのシート打撃ではファンサービスの
一環も兼ねてダルビッシュVS中田が組まれており、そこでこの日「誰にも負けない
ぐらい仕上げている」と言い切った中田の言葉がウソか本当か、答えが出る。
ソースはURLリンク(www.sponichi.co.jp)
中田翔はダルビッシュのグローブを手にポーズをとる
URLリンク(www.sponichi.co.jp)