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これまで、オフになると惜しみなくカネを使ってきた巨人が、このオフは妙に静かだ。
この日（２１日）、エドガルド・アルフォンゾ内野手（３５）とレビ・ロメロ投手（２４）を２月の宮崎キャンプに招き、
入団テストを行うと発表。アルフォンゾは０６年を最後にメジャーではプレーしていない。
右腕のロメロはメジャー経験がなく、昨季は１Ａなどでプレー。２人とも「補強」と呼ぶにはあまりに小粒だ。
しかし、このオフほど、カネの使い時はないのではないか。米球界に目を向ければ、
長引く景気後退の影響から、契約がまとまらず、半数近いＦＡ選手が売れ残っている。
そこにもってきて円高・ドル安だ。メジャーのＦＡ選手がダブつき、円高が進む今だからこそ、
巨人が優良助っ人を格安で獲得する、またとないチャンスなのだ。
補強ポイントである二塁を見ても、未契約の選手は少なくない。前ドジャースのケント（４０＝昨季年俸９億円）、
前ロイヤルズのグラジラネック（３８＝同４億５０００万円）、前ブリュワーズのダーラム（３７＝同８億円）、
前ダイヤモンドバックスのハドソン（３２＝同６億５０００万円）ら実績のある選手がゴロゴロしている。
いずれもバリバリの大物だが、米球界の動向や急激な円高を考えれば、現状維持どころか半額で取れる選手も少なくない。
巨人は昨オフまで、ＦＡ選手や助っ人獲得に湯水のように大金を投じてきた。しかし、金額に見合った
働きをしたと言えるような選手は、ごくわずか。多くは期待を裏切り、大金をドブに捨てるような失敗を
繰り返してきた。一昨年オフには、中日からＦＡ宣言した福留（現カブス）を、米球界と競うようにして追いかけた。
そんな反動か、若手を育てる方針かは知らないが、原監督は井口を欲しがったように、
まだ補強が必要だと考えている。
米球界が悲鳴を上げている今だから、ガツンと札束を積むべきではないか。
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