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赤ヘルが今春完成予定の新球場に昨季までの本拠地・広島市民球場一塁ベンチ裏の選手トイレ便器の
移転を検討している。
それは名球界入りしたOBの野村謙二郎氏が2005年の引退時に17年間、お世話になった球団に
感謝の証しを贈ろうとナインに「何か必要なものは?」と聞き、当時、和式だった選手用トイレを
ポケットマネーで洋式に改装したもの。関係者の間では「ノムラ便器」と呼ばれる赤ヘルの財産を
何としても残すために、球団サイドは市民球場の管理者である広島市への譲渡申請手続きを
考えているというのだ。
「今の形のまま運んで取り付けることができたらベストだけど一部分でもいいからね。(野村氏)本人の
サインを入れてもらって新球場の選手用トイレに飾るなり、何かしら方法があるだろう。市民球場の
歴代選手の置き土産を新球場でも形に残すことで、これまでカープの歴史を築き上げてきた先輩たちの
存在や功績を今後入団してくる未来の選手たちにも伝えることができる。たとえ、それが便器であったと
してもね」(球団幹部)
市民球場ゆかりのものとしては、右翼席下部のブルペン入り口にある伝説のストッパー・津田恒美氏
(故人)の功績をたたえた通称「津田プレート」の移転もすでに決まっている。
51年の市民球場の歴史で刻んだ赤ヘルスピリットを表す品々を広島サイドは可能な限り新聖地へ
持ち込むつもりだ。
(東京スポーツ 1月16日(金)販売号より)