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昨年末のTBSの“英断”がテレビ界でちょっとした波紋を呼んでいる。30日と31日の2日にわたって
同局が再放送した「源氏物語」の件だ。同ドラマは17年前にTBSが放送したもの。総制作費12億円、
脚本は橋田寿賀子、プロデュースが石井ふく子という“黄金コンビ”が手がけた全編8時間の超大作だ。
「カネ、カネ、カネ」の当節では考えられない豪華版だが、関係者は一様に「その手があったか」と
膝を叩いている。たしかに、中途半端な芸人をひな壇に並べてダラダラ流す“つなぎ番組”や、手前味噌の
自社番組を「いよいよ放送」だの「総集編」などとヌカしてタレ流す番宣番組よりよほど見応えがある。
日刊ゲンダイ本紙もTBSの“英断”には大賛成の立場だ。そこで、次に放送して欲しい過去の名番組を
考えてみた。たとえば、珍しくジャニーズのタレントが各局に出まくりながらも大コケだった映画
「私は貝になりたい」のオリジナル版はどうか。50年前のドラマ版で主役のフランキー堺が、
なんとかいうジャニ・タレとは比べものにならない熱演を披露しているのは、今更言うまでもない。
「『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』など鴨下信一さんの一連の作品、『真夜中のあいさつ』
『想い出づくり』など大山勝美さんのドラマも時代を超えて“見たい作品”のひとつですね。
変わったところでは、3年前に亡くなった久世光彦さんの『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』なども、
現在の薄っぺらな笑いを吹き飛ばしてくれる作品です」(ギャラクシー賞選奨事業委員長を務める
放送ジャーナリストの小田桐誠氏)たまたまTBSの番組が続いたが、他局だっていろいろある。
ヒーロー不在のこの時代だからこそ、石原裕次郎主演の「太陽にほえろ!」(日本テレビ)、
「西部警察」(テレビ朝日)はいつ見てもカッコいいし、加代さんが意地悪な正子に徹底的に
いじめ抜かれる「細うで繁盛記」(日テレ)など、韓国ドラマ好きのオバちゃんも、
目からウロコに違いない。どうせ“新作”にはロクな番組しか期待できない―
テレビ界もだんだん分かってきたらしい。
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