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みちのく岩手の怪物左腕、トラには渡さん! 中日が今秋のドラフト1位最有力候補に花巻東(岩手)の菊池雄星投手(2年)を挙げていることが7日、分かった。
来季以降の補強方針は現場の落合博満監督(55)、スカウト部の中田宗男部長(51)ともに「左腕」で一致しており、
中でも各球団が高く評価している最速149キロ左腕・菊池を密着マークする。
今年のオレ流ドラフトのターゲットは快速サウスポーだ。関係者によれば落合監督ら現場サイドは来季以降の補強ポイントを「左腕」に絞っている。
先発に山本昌、小笠原、抑えに岩瀬がいるとはいえ、このままでは近い将来に左腕不足が深刻な問題となる可能性がある。
そのため立命大の145キロ即戦力左腕・藤原正典投手(21)ら全国の有力左腕を調査。そんな中、現時点で最もドラフト1位に近い逸材が菊池だという。
菊池は1年夏に甲子園に出場し、145キロの鮮烈デビューを飾った。その後、昨夏にエースとなると順調に成長して球速は149キロまで伸びた。
また研究熱心な菊池は中日のエース川上のカットボールを参考にして習得を試みたこともあるという。
昨秋の東北大会では準決勝で光星学院(青森)に敗れたが、全球団の注目を集める存在だ。高校最後の年に甲子園出場を目指す菊池はさらなる成長の可能性を秘めている。
こうした現場の方針に対し、中田スカウト部長も「やはりチームのバランスを考えれば左ピッチャーでしょう。いい左は毎年出てくるとは限らないし、なかなかいない。
そういう逸材がいる年にはぜひ獲得したい」と現場同様「左腕」をテーマにスカウト活動を行っていく方針を示した。
今年の方針は13日に行われるスカウト会議で確認されるが、すでに菊池には山本スカウトが、藤原には米村スカウトが年明けの始動から徹底マークしている。
菊池、藤原は阪神も1位候補に挙げているが、オレ竜もここ数年、常に優勝を争うライバル球団に対して1歩も引かない構えだ。