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亀田三兄弟の中で誰が一番強いのかは、これまでファンの間でも議論されてきた。長男興毅と次男大毅は
世界タイトルへの地歩を固めることに専念。三男の和毅はメキシコに拠点を移し、キャリアを積んできた。
その一方で、三兄弟のマッチメークがなかなか決まらない現実がある。周知の通り、興毅は内藤大助との
対戦を望んだものの、宮田ジムとの交渉が決裂して次戦は未定だ。大毅も復活したばかり。和毅に至っては
ほかのジムから対戦オファーを断られ続けているという。史郎氏は沈痛な面持ちで、苦しい胸の内を明かす。
「和毅は強すぎるからな。みんな『日本人とやれ』っていうけど、できへんねん」
来年の大みそかにも三兄弟揃い踏みで試合を行うプランもあるが、実現できるかは微妙な状況。業を煮やした
史郎氏はついに禁断の果実に手を伸ばした。
「こうなったら兄弟対決や！ 兄弟対決は盛り上がるやろ。来年は亀田の年や」
最終手段としてぶち上げた三兄弟の直接対決はリップサービスではないという。実現すれば東京ドーム興行も
可能な仰天マッチ対決になる。ボクシング界では同門対決を自制する流れがある。兄弟対決となればなお難しいが、
何しろ亀田家だ。史郎氏が「お前ら、やれや！」と一喝すれば、どんな形であれ、やらざるを得ないだろう。
では現段階で三兄弟最強は誰なのか。史郎氏は意外にも「大毅」だと即答した。「興毅は慎重すぎるところが
あるし、試合勘がどうやろうなあ。和毅はめっちゃスピードがあんねん。でもまだまだ経験が足りん。そういう
意味でも大毅や。今一番ええよ！」
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