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笑いを商品に500億円という莫大な年商を稼ぎ出す、エンタメ業界最強にして最古の
プロダクション・吉本興業。不祥事ばかり起こす問題アリな企業体質、芸人掌握術、
そしてその背後に潜む闇を追求し、彼らの実態を検証する。
言わずもがな、バラエティ界を牛耳る吉本興業だが、そもそもなぜ、吉本がこれほど
までに強大な組織となることができたのか? 吉本の創業から現在までの趨勢を追った
『吉本興業の正体』(草思社)の著者・増田晶文氏は「吉本が劇的に変化した時代は、
やはり80年末~90年代」と語る。時はバブル崩壊後、番組スポンサーが続々と撤退し、
制作費を削らざるを得なくなったテレビ局が、コストの高いドラマや歌番組を減らし、比較
的安価で制作できるバラエティ番組に主流が転換したことが大きいという。
「そういった時代背景を受けて、それまで芸能界のヒエラルキーの最下層だった芸人が、
いきなりトップに立つこととなった。まさに天変地異が起こったんですよ」(増田氏)
その下地となったのが、82年に設立した芸人養成学校「吉本総合芸能学院(NSC)」
である。1期生としてダウンタウンを輩出したことで一気に脚光を浴び、今や毎年500人
以上の申し込みがあるほどまでに成長している。次のスターを生み出せる可能性と同時
に、学費で多額の収入も見込めるという、吉本にとっては一石二鳥のうまみが凝縮した
システムだ。そして、NSC卒業生たちの活躍の場として、自前の劇場を持っていることも
吉本の強みである。
「東京進出組がトップの1軍だとすると、大阪には2軍、3軍がファームを持っている。
大阪にはなんばグランド花月(NGK)や京橋花月、さらにbaseよしもとというテイストが
違う3つの劇場があり、芸人を絶え間なく輩出する原動力となっている」と増田氏は語る。
(>>2-3に続く)
ソース:サイゾー
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