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中日を捨てたのか、捨てられたのか。それとも金に目がくらんだのか―。楽天は
来シーズンから前中日の中村紀洋(35)が三塁を守る。2004年、楽天誕生のきっかけ
になったオリックスと近鉄(当時)の合併劇を機に大リーグ入り。その後、中日の育成
選手から復活した。中日には恩義を感じながらFA移籍した背景を探る。
「レギュラーが約束されないなら、移籍を考えるのは選手としては当たり前のこと。
中村紀の場合はFA権を持っていて、楽天がすぐに手を上げてくれた。それにもともと、
パ・リーグ出身。ま、古巣に戻るようなもんだよ」
移籍経験のある球界OBは、あっさりそう言う。中村紀のFA移籍には伏線があった。
中日落合監督が来季の構想に関して、三塁には森野を据えると明言したからだ。
スポーツ紙デスクが解説する。
「中日で2年連続ゴールデングラブ賞に輝いているとはいえ、これは落合監督は森野
を三塁にと、かなり前から考えていた。落合監督らしいドライで正しい構想といっていい」
球界OBは、ほかにも理由があるのではないかという。「トレード、FAとかにかかわらず
移籍してきた選手には、オレも経験したが今で言うイジメがあった。『前の球団とは違う
ぞ』とか、それとなく『実績があるからって大きな顔をするな』と警告される。無視される
なんてふつう。結構、つらいもんなんだ」
中村紀もコーチにこずかれたり、「近鉄のときのようには振る舞えないぞ」と忠告された
ことがあったらしい。これらに加えてレギュラーを剥(はく)奪されれば、拾ってくれた恩義
はあっても残ることはできないと判断しておかしくなかった。
そして、退団の意思を固める決定打になったのが、球団からの単年契約の提示だった。
「年俸7000万円はともかく単年、つまり1年しか保証できないというのがノリには、もっとも
こたえたのでしょう」(前出・デスク)
(>>2に続く)
ソース:内外タイムズ
URLリンク(npn.co.jp)