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このところキューバから野球選手の亡命が目立つようになってきた。5月に亡命したダヤ
ン・ビシード(19)が21日にホワイト・ソックスと4年総額1100万ドルで契約を交わしたとい
うニュースが報じられた直後、首都ハバナのチーム、インダストリアレスに所属するヤデル
・マルティー(29)とヤセル・ゴメス(28)の主力2選手が亡命を企て、それに失敗して今季
の国内シリーズの登録から除外されたというニュースが飛びこんできた。
マルティーは2006年のWBCに出場。ゴメスは2000年のシドニーオリンピックに出場し
た経験を持つ、国内でもトップクラスの実力を持つ選手たちだ。筆者がキューバを訪問した
5月下旬、この2人は当初から北京五輪のセレクションにも選ばれず、かなり腐っていた。
特に国内戦で3割9分4厘を残したゴメスは当然お呼びがかかるものだと期待していただけ
に、失望感が大きかった。
5月下旬。北京五輪に向けてセレクションに選ばれた43名の選手の練習が始まった。ゴ
メスの家の屋上からは、練習グラウンドのラテンアメリカンスタジアムが見える。筆者が彼
の家を訪ねたとき「どうして僕があそこに行けないの?」と、何度も何度もため息をつきなが
ら切ない気持ちを訴えてきた。20歳でシドニー五輪のメンバーに選ばれたが、それ以後は
ナショナルAチームに選出されることなく、こうした状況が8年間も続いていた。
「僕ももう28歳だから…」。閉そく感をたたえたその言葉から、おそらくもう我慢の限界が
来ているな…と感じていた。アベレージヒッターで右翼を守るところから「キューバのイチロ
ー」とまで言われ、将来を嘱望されていただけに、亡命を手引きする代理人からの接触も数
多くあったのであろう。おそらくキューバ政府に電話の盗聴などでマークされ、亡命を疑わ
れる「何か」を掴まれていたことが予想される。
<続く>