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サッカー元日本代表DFの柳本啓成さん（36）が、少年時代を過ごした奈良市にフットサル場
「ヤナギ・フィールド」を開設、人気を得ている。10月からは、1人でも参加できる「個人フッ
トサル」も始まり、30－40歳代を中心に毎回20人以上が集まってボールを追いかけ、汗を流し
ている。
柳本さんは小学2年から奈良育英高卒業までを奈良で過ごし、サンフレッチェ広島などを経て
2年前のシーズン終了後に引退。子どもから大人までサッカーを楽しめる場を提供したいと今年
5月、奈良大学のテニスコート跡地を利用して施設を建設。Jリーグのチームも採用している人
工芝に覆われたコート4面がある。
フットサルは毎週水曜日の夜間開催。「初めは7、8人くらいと思っていた」と柳本さん。だ
が、フタを開けてみると1人で、あるいは2、3人のグループでの参加が相次いだ。しかも1－2割
は女性だ。参加者はその場でチームに分かれ、ゲームを楽しむ。友人に誘われて来たという男
性（41）は、「健康にもいいし、ぜひやってみたかった」と楽しそう。
15歳以下を対象にしたサッカースクールを同時に実施しているが、その参加者の母親をター
ゲットにした「ママさんフットサル」の構想もある。「ここを子どもから大人までが楽しみ、
みんなの笑顔が絶えない場所にしたい」。柳本さんの挑戦はまだ始まったばかりだ。