08/11/20 07:57:32 EOEE5rZa0
水島新二が酔っぱらいを主人公にした野球マンガを描きたいと思っていたが、
知り合いの野球選手はみんな「そんなの無理」「野球をバカにするな」と
バカにするだけ。親しい野村に話すと「酔っぱらいってのはスタミナは
続かないもんだけど、瞬発力はある。代打に向いとるやろ」
「野球狂の詩」で女をプロにしたいと言ったら、田淵はじめほとんどの
選手は「水島さん、漫画だから何やったっていいけど、女はいかんよ」と
相手にしてくれない。野村に恐る恐る相談すると、じっと考え込んで
しばらくして「…どこをどうやっても、決定的に筋力が足りん。けど、
これっていう決め球を持っているピッチャーだったなら、このバッターを
押さえるっていう時だけ、ある一イニングだけ抑えるリリーフとして
使えるんじゃないか」とつぶやいた。かくしてドリームボールと水原
勇気が生まれる。まだセットアッパーもクローザーも日本に生まれて
いなかった時代（先発がロングリリーフを兼ねていた時代）のことだ。