08/11/18 10:34:52 0
続き
浅田は今季から荒川静香ら数々の世界王者を育てたタラソワ氏に師事した。これまで3度、それぞれ
1週間程度のモスクワ合宿を行ったが、いずれも練習時間は1日2~4時間。「リンク上ではいつも
100%出しなさい」と言われ、過度の練習による故障を避ける狙いもあり、短時間集中型の「ロシア式」
の練習は日本でも続けていた。
だが、昨季までは多いときは1日8時間の練習に取り組んでいた浅田には、物足りなさと同時に不安も
ついて回っていた。「3週間前からジャンプがおかしかった」と、異変を感じていたが「(タラソワ・コーチに)
自然と気を使ってしまっていたのかも」と、十分な滑り込みができず、自信を取り戻せていなかった。
結果、フランス杯ではミスを恐れて回転数不足となるなど得意のジャンプが乱れた。
一方で表現力の向上に定評のあるタラソワ・コーチの指導を受け、今大会は女子では唯一、SP、フリーとも
演技点の5項目すべてが7点台と高得点をマークするなど効果は出ている。だからこそ、練習方法や調整法
の違いについて浅田なりに「自己主張」しながら、その差を埋めていく必要がある。
「ロシアに行って自分の感覚を取り戻したい」。NHK杯での巻き返しへ、浅田は1週間程度の緊急合宿を
前向きにとらえていた。
終わり