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歓喜の胴上げから一夜明けた10日、渡辺久信監督は「新聞を読んであらためて実感が
わいてきた。本当に勝ったんだなあって」「いろんな部分で疲れた。何かにすがりたい
気持ちだ」と、かみしめるように喜びを語った。
だが、来季のことを考えると頭も痛くなる。大久保コーチとの関係が、最近しっくりいって
いないのだ。
「デーブが自分の指導に従わない選手を二軍に落とそうとしたことがある。監督がそのことを
知り、デーブとの関係を見直すことにしたようだ」(球団関係者)。クライマックスシリーズ前の
宮崎・南郷町での合宿で、大久保コーチとヒラム・ボカチカ外野手の乱闘寸前騒動にも、
渡辺監督は強い不快感を示し、大久保コーチへの信頼は大きく揺らいだ。
日本シリーズ直前にはこんなこともあった。「アーリーワーク(早出特打)を朝の9時から
スタートさせるって話があったんです。さすがに直接、大久保コーチに異を唱えることが
できなくて、別のコーチに『日本シリーズはナイターですよ。何とか遅くなりませんか』と
泣きを入れて遅く(午後12時30分)してもらったことがあった」(ある選手)。確かに
大久保コーチの導入した連日のアーリーワークのおかげで、西武打線は重量打線に
生まれ変わったが「さすがにやりすぎ」と、デーブの暴走を指摘する声が相次いでいる。
そんな大久保コーチの発言力が、来季はさらに強まることは容易に想像できるため、
あるコーチは「アーリーワークは素晴らしいことだが、来季は主力を外すとか、時間を短く
するとか考えないといけない。シーズン終盤は、みんなグッタリしてガタがきていた。
来季はその辺の改革案も出していかないと」と警戒しているのが現状なのだ。
選手は異常に長くなる練習時間におびえ、首脳陣間には微妙なパワーバランスの
崩れが・・・。「デーブ・ライオンズ化」を阻止することが、連覇の要因ということか。
(東京スポーツ 11月12日(水)販売号より)