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いよいよ原巨人が日本一に王手をかけた。2勝2敗のタイで迎えた日本シリーズ
第5戦は6日に西武ドームで行われ、1-2の7回にアレックス・ラミレス外野手(34)
の"激走二塁打"をきっかけに5連打で4点を挙げ、難敵の西武・涌井秀章(22)を
KO。巨人に見事な逆転勝ちを呼び込んだのは、女優の加賀まりこ(64)だった。
ラミレスの喜々とする姿を遠目に見ていたチーム関係者が、こう打ち明けた。
「昨日(5日)の試合前からラミちゃんは『ライオンズを絶対に倒すんだ!』と怒り
を爆発させていたからなぁ…大満足だろう」。
5日の第4戦の開始前のこと。"事件"はグラウンド上で発生した。フリー打撃に
臨むため、ベンチからバットを持って打撃ケージへ向かおうとしていたラミレス
に、バックネット付近のスタンドに陣取っていた西武ファンが大声で「ヘ~イ、
ラミレ~ス!カガ・マリコ!」を連発したのだ。
これにラミレスは即座に反応。ムッとした表情でスタンド付近を一瞬にらみ
つける仕草を見せたものの何とか怒りを押し殺し、その後は歯を食いしばり
ながら黙々とフリー打撃を行った。
一体、何が問題だったのか。実はスペイン語で「CAGA MARICO(カガ・マリコ)」
とは「ウンコしろ!オカマ!」という意味のスラング。ラミレスの母国でスペイン語
圏のベネズエラでも「最大の侮辱用語」として「絶対に他人に言ってはならない」
と言われている言葉なのだ。
恐らく敵チームの主砲を潰すため、西武ファンが周到にスラングを調べ、満を
持して放ったのだろう。「ラミちゃんはベンチ裏で『ライオンズファンに酷いことを
言われたよ。クヤシーネ、だからニホンイチネ!』とワナワナ震えながら打倒・
西武を誓っていた。しかし『カガ・マリコ』だからな。日本人には、どうも…」と
前出の関係者は笑いをこらえた。
確かに「カガ・マリコ」と聞けば、日本の有名なベテラン女優を連想する。しかし
スペイン語圏の人々にとっては、これがとんでもない罵声というわけだ。西武
ファンが、からかい半分で発したスラングが日本一への使命感に燃える
ラミレスの怒りの導火線に火をつけてしまった。 (三島俊夫)
11月7日発行 東京スポーツ終面より 一部略