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元アルゼンチン代表のスーパースターで86年W杯メキシコ大会優勝を支えたディエゴ・マラドーナ氏
(48)が4日、代表監督に正式に就任した。同国協会の理事会で承認され、発表された。初采配となる
19日の親善試合スコットランド戦に向けた代表20選手も発表。リバプールのMFマスケラーノを新主将に
指名するなど独自色も発揮し、待望の監督生活をスタートさせた。
国外の記者も含め超満員の報道陣で膨れ上がった会見場で、マラドーナ監督が力強く宣言した。
「名誉だ。人生最高の瞬間を過ごしている。強くなり続けるチームを築くために最善を尽くす」
現役時代の終盤は薬物使用による出場停止処分などを受け、引退後もアルコール依存症や肥満などで
苦しい生活を送った。久しぶりに味わう晴れの舞台。監督として結果を残せなければ、現役時代の栄光に
再び泥を塗ることになりかねないが、「私は“王冠”が落ちることを恐れていない」と代表再生へ強い
決意を示した。
“お騒がせ男”らしく舞台裏ではドタバタもあった。スタッフには総監督的な立場として86年W杯優勝
監督のビラルド氏が確定。当時のメンバーで北京五輪を制したバティスタ監督、ブラウン・コーチの入閣も
報じられていた。しかし、コーチに関しては発表前日にマラドーナ監督自ら他のスタッフ招へいを希望。
この日は発表が見送られたが、指揮官は「監督の私に絶対の忠誠心を誓ってくれるスタッフを望んでいる。
ボスは私であることを忘れないでもらいたい」と“全権監督”にこだわる姿勢を示した。
地元メディアの世論調査では就任反対が7割を超えているが、「彼らは私のファンでなければならない。
でなければ国民をやめるべき」と言いたい放題。監督デビューとなる親善試合スコットランド戦に向け、
マスケラーノを主将に指名するなど独自色を発揮すると同時に「私に“親善”試合はない。どんな時も真剣
勝負。“フレンドリー”に戦う試合なんてあり得ない」と気合を入れた。
発言からは代表への思い入れや指揮官としての強い意気込みがうかがえたが、一歩間違えれば空回り
する危険性も感じさせた。サッカー界屈指の異能が、波乱を予感させる監督人生に船出した。
ソース
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