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左ひじの治療を理由にモンゴルに帰国中の横綱・朝青龍（２８）＝高砂＝が３０日、３度目の滞在延長を敢行した。
３１日に来日予定だったが、国際電話で師匠の高砂親方（元大関・朝潮）に延長を申し出て受理された。
来日は１１月５日を計画しているが、度重なる延長に一部の協会幹部は「引退すべき」と激怒。今回の延長で
九州場所（１１月９日初日・福岡国際センター）の休場は決定。場所中に開かれる理事会で問題視される
可能性が出てきた。
またも朝青龍が信じられない行動に出た。３度目の来日延長だ。この日、昼過ぎに高砂親方に電話で
「もう少し治療に専念したいので滞在を延長したい」と申し出があったという。すぐに武蔵川理事長
（元横綱・三重ノ海）に電話で報告。「理事長にも理解を得た」と滞在延長を認めたという。
朝青龍は６日に治療を理由に帰国。当初は２０日に来日予定も番付発表当日の２７日へと延長。ところが
番付発表にも来日せず、横綱審議委員から強い不快感を示された。にもかかわらず３度目の延長を敢行した。
公式行事となる１１月１日の福岡市内の住吉神社での横綱奉納土俵入りもキャンセル。多方面に迷惑を
かけている状況に、高砂親方は福岡市内の部屋で「もうこれ以上の延長はないだろう」と苦渋の表情を浮かべた。
治療を延長の理由にしているが、具体的な中身を問われると「何の治療というか…」と師匠はしどろもどろ。
またしても師弟間のコミュニケーション不足を露呈した。こうした状況に一部の協会幹部は「何でも認めている
親方がおかしい。協会をバカにしている。今度の理事会で問題になる」と激怒。状況次第では処分へ発展する
可能性もあるという。別の幹部は「もう引退してくれ」と勧告した。
今回の再延長で九州場所の休場は決定。協会幹部、横審など周囲の目は厳しさを増している。
３度目の再延長は、進退がかかる来年初場所（０９年１月１１日初日・両国国技館）へ墓穴を掘る結果となった。
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