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文部科学省は28日、サッカーくじ(toto)の収益によるスポーツ助成金の配分先を決める
中教審特別委員会を開いた。来年度から小中高など公立学校の校庭を芝生にする事業を
対象に加えることを決めた。くじを運営する独立行政法人日本スポーツ振興センターが年内に、
全国の自治体に助成希望を募る。
最高当せん金額6億円の「ビッグ」人気で、助成財源の大幅な増加が見込まれるため、
対象を拡大。従来も公設の野球場やテニスコートなどの芝生化は助成してきたが、
校庭への助成は初めて。
芝生にすると「けがをしにくく、年齢を問わず緑に囲まれて運動を楽しめる」(文科省)とされ、
特別委も「国民に身近な助成制度とする上で有効だ」と校庭芝生化への助成を支持。
放課後や休日に校庭が地域住民のスポーツ活動に開放されていることを条件に、対象に加える。
小中高だけでなく、公立の幼稚園や特別支援学校も助成対象になる。助成率は未定だが、
2002年度から全国約40カ所で行ってきた校庭以外の公設運動施設では費用の4分の3と
なっている。文科省は「校庭については助成率アップも検討したい」としている。
校庭の芝生化では、文科省が費用の3分の1を補助する制度などもあるが、自治体の財政難から、
実施率は全国の公立小中高校約3万6000校の約4%にとどまっている。
センターによる助成は、国際的な競技大会や住民主体のスポーツクラブ運営などの支援に
充てられているが、サッカーくじの売り上げ低迷で一時、年間約8000万円まで減少。
08年度は約15億円に回復、09年度は約65億円と大幅に増える見込み。
スポニチ
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