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南アW杯アジア最終予選第2戦で15日に日本と対戦するウズベキスタンの強豪・
クルブチの監督で、同国代表の監督補佐も務めるジーコ元日本代表監督(55)の
来日が急きょ中止になったことが11日、明らかになった。
この日、リーグ戦の未消化試合が14日に組まれたためで、この日の韓国―
ウズベキスタン戦(韓国)にも姿を見せなかった。
ジーコ氏は日本を熟知しているだけでなく、埼玉スタジアムでは無敗を誇るだけに
岡田ジャパンには追い風だ。
同国関係者によると、国内リーグ戦で未消化になっていたシュルタン―クルブチ戦が、
この日になって14日に組まれた。18日にもリーグ戦があるうえ代表に選手を
6人取られたため、ジーコ氏はクルブチの指揮に専念せざるを得なくなって
しまったという。
日本を離れてまだ2年とあり、ジーコ氏は日本代表選手の特徴を熟知している。
しかも会場の埼玉スタジアムとは相性が良い。日本代表監督時代、9戦7勝2分けと
無敗を誇り、『神通力』が最も発揮されるスタジアムと言える。
それが来日できなくなったことで、ウズベキスタンは日本の直前情報を盛り込んだ
対策を立てることなどが不可能になっただけに、大きな痛手だ。
当初は、11日に韓国戦を終えた代表チームと一緒に12日にも来日する予定だった。
しかしカシモフ新監督(38)の意向で国内合宿が計画され、一時は韓国戦も中止に
なりかけるなど、来日日程が二転三転。8日のACL準決勝第1戦アデレード戦後、
9日にウズベクへ戻ったジーコ氏は、14日に来日することで落ち着いた。
だが、さらに国内リーグの日程が追加され、来日そのものが消滅。
打倒・日本のために招聘(しょうへい)したはずが、協会とリーグとの間で日程調整の
足並みがそろわず、威光や知識をフル活用できなくなってしまった。
日本代表の岡田武史監督(52)はクルブチが0―3でアデレードに敗れた試合も
ビデオでチェックするなど警戒を強めていた。W杯最終予選2連敗のウズベキスタンは、
“神様”不在で日本と戦わなけれならない。
ソースはURLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)