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農水省 クローン食品、表示に苦慮 消費者は求めるが…国際的な批判も
7月23日7時56分配信 産経新聞
クローン牛肉などの安全性が認められたのを受けて、農林水産省が
流通や表示方法をめぐり対応に苦慮している。消費者の反発が強い
クローン食品は、流通させる条件として表示を求める声が根強いが、
クローンを見分ける科学的な手段がないためだ。
国際的な表示ルールもなく、それを義務づけると輸出国や国際機関から
も批判を浴びかねない。農水省は当面、国内の飼育機関に出荷を自粛
させているが、将来、輸入が始まれば、止める法律もなく、そのまま流通
させるしかないのが実情だ。
食品として安全性が認められたのは、牛や豚の体の細胞から、遺伝子を
コピーして生産する体細胞クローン。6月25日、内閣府の食品安全委員会
が、クローンと子孫の肉や乳製品について「従来の牛と豚と同等に安全」と
する答申を出した。
しかし農水省はその翌日、「まだ消費者の理解が得られない」として出荷
自粛継続を表明。表示方法については「検討していない」と説明したが、
「実現が難しい」というのが本当のところのようだ。
農水省によると、クローン食品の表示を義務付ける法律を整備することは
可能だが、クローンとそうではない食品を見分ける科学技術は未開発。
牛肉の原産地や等級偽装ならば、DNA鑑定で偽の牛であることを確認
できるが、クローン牛は遺伝子をコピーするためDNAでは判別できない。
国際的問題もある。国際的な表示基準を定める「コーデックス委員会」は、
クローン食品のように公機関に「安全」と認められた食品を、理由なく区別
する表示基準を認めていない。勝手に表示を義務付けると、輸出国や世界
貿易機関(WTO)などで問題として取り上げられ、批判を浴びる恐れが
あるという。(続く)
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