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行政の手続きミスで戸籍が削除されて一時的に無国籍となり、現在は米国籍の佐渡市
在住の男性（45）が、沖縄県でパスポートを持っていないとして、入管難民法違反（不法
滞在）の疑いで11日に那覇署に逮捕されていたことが13日、分かった。
一緒にいた同市の友人らによると、男性は２日から４人で沖縄県を旅行中に職務質問を
受け、パスポートを所持していないことが分かった。同署は「法律に基づき、男性を逮捕した」
と話している。友人は「日本で生まれたということではわたしたちと変わりはない」と、インター
ネット上で日本国籍を取り戻す署名を呼び掛けている。
関係者によると男性は１９６３年、米国人の父と日本人の母の間に生まれた。当時の国籍
法では外国人登録することになっていたが、出生届を受けた神奈川県大和市が誤って日本
人として登録。同市が84年にミスに気付き、男性の戸籍を削除したため無国籍になり、男性
は85年ごろに米国籍を取得した。
その後、男性は佐渡市で暮らし、日本国籍に戻れるよう県弁護士会に人権救済を申し立て
た。同弁護士会は２００８年９月、法務省などに男性の日本国籍取得に特別な措置を講じる
ことなどを求める勧告書を送付した。
当時会長だった高野泰夫弁護士は「彼の背景にある事情を知らないままに逮捕されたの
なら遺憾」と話している。
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