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◆機密文書、溶かして固めてトイレットペーパーに 外務省
60年の日米安保条約改定にともなう「核密約」関連文書の破棄を
幹部が指示していた―。国民への説明責任をないがしろにする姿勢が
朝日新聞の取材で明らかになった外務省。
その廃棄文書の量は省庁の中で突出している。
しかも、01年の情報公開法の施行前に急増し、その後は減るという「駆け込み」だ。
情報公開を求める団体は「法の施行を前に、入念に準備して捨てた疑い」を指摘する。
中央省庁が機密文書を処理する主な方法は、
(1)書類ごとにシュレッダーにかける
(2)書類を詰めた段ボールごと大型機械で破砕する
(3)書類を水に溶かして固まりにする―の三つだ。
例えば法務省は、まず、地下にある大型シュレッダーで書類を刻む。
それを回収業者が工場に運んで水に溶かしている。(1)と(3)の合わせ技だ。
他に、(1)を徹底して粉状になるまでシュレッダーにかけている省もある。
外務省は(3)だ。関係者によると、地下にある大型機械で、
機密文書を水に溶かし、紙粘土の粒のような固まりに加工する。
処理能力は1日約2トンという。
書類と水を半分ずつの割合で混ぜ合わせる
→パルプ繊維がほどけて書類の形が崩れる
→文字が見えなくなったところで、パチンコ玉ほどの大きさに丸める
→回収業者に引き渡すという手順だ。
>>2以降へ続く
asahi.com 2009年7月11日20時58分
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写真(外務省が廃棄した機密文書などから作られたトイレットペーパー)
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廃棄量の推移(グラフ)
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