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農作物の被害深刻 アライグマ県南部でも急増
串本で1年間に30頭捕獲
農作物などに被害を与え、「特定外来生物」に指定されている
アライグマが、県南部で急増している。これまで被害報告が
少なかった串本町でも相次いで見つかり、町は7月から、捕獲
に協力してもらう町民を4人に増員するなど、被害の拡大防止
に乗り出した。
アライグマは、北米から日本に持ち込まれた後、ペットが捨て
られたり、逃げ出したりして野生化。繁殖力が強く、国内には
天敵がいないため、全国で急増して農作物への被害が深刻化し、
2005年に施行された「外来生物法」で、特定外来生物に指定
されている。タヌキに比べて人への警戒心が薄く、民家の天井裏
に住み着くこともあるという。
県農林水産部農業生産局によると、県内のアライグマ捕獲数は、
02年度の147頭から05年度は693頭、08年度は1080頭に
まで増加。田辺・西牟婁地方や那賀、伊都地方がほとんどだった
が、07年度に1頭だけだった新宮・東牟婁地方も、08年度は38頭
に増えている。
串本町でも数年前から潮岬、出雲両地区で野菜や果樹への被害
が出始めたため、昨年から有害鳥獣としての捕獲を許可。協力農家
にはおりを貸し出すなどしており、昨年6月からの約1年間に両地区
だけで30頭以上がかかった。
アライグマは、5月が出産のピークで、生まれた子供も7月にはえさ
を求めて動き出すという。捕獲に協力している農業清野房松さん
(73)は「イノシシやシカに加え、アライグマまで……。まだまだ増え
ているはずで、農家にとっては死活問題」と嘆く。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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