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14日の千葉市長選で自民、公明両党推薦候補が敗北し、両党は次期衆院選への危機感を
強めている。与党は政令市長選で名古屋、さいたまに続く「3連敗」。自民党幹部は「前市長の
逮捕が敗因で、国政への影響はない」と強調するが、麻生政権へのダメージは小さくない。
今後、静岡県知事選(7月5日投開票)、東京都議選(同12日投開票)が注目され、結果次第
では麻生太郎首相の解散戦略に狂いが生じる可能性がある。
自民党幹部は14日、麻生政権への影響について「ないだろう。前市長が逮捕されなかったら
(自民党勝利の)無風選挙だった」と指摘した。実際、汚職事件で逮捕された前市長による与党
推薦候補の後継指名が、最後まで選挙戦の足かせとなった。もっとも、自民党内からは「鳩山
邦夫前総務相の辞任もあり、こんな状況では解散できない」(若手)、「都議選も負けたら総裁
選前倒しだ」(参院中堅)との悲痛な声が上がった。
同党は今後、衆院選の「前哨戦」と位置付ける静岡県知事選、都議選に全力を挙げるが、
党内には「都議選で大敗すれば、首相は解散できず、『麻生降ろし』が本格化する」(中堅)
との声もある。逆風をかわすための内閣改造論や、都議選前に首相が解散を決断する
可能性も取りざたされており、首相はぎりぎりの判断を迫られそうだ。
一方、連勝の民主党は「新体制の下、勝利は大きな弾みとなった。総選挙で政権交代を成し
遂げる」との岡田克也幹事長の談話を発表。党幹部は「民主への期待感が高まっている証拠」
と自信を深めており、首相への解散圧力を一層強める構えだ。
特に、今回は連合千葉が与党推薦候補支援に回る「ねじれ」現象となったが、鳩山由紀夫
代表が2度選挙区入りするなどてこ入れした結果、推薦候補が圧勝。前回の「郵政選挙」で
惨敗した都市部で民主党への支持が定着しつつあるとみて、この勢いを都議選、衆院選に
つなげたい考えだ。
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