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海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流
団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは
海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。
海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係
船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボートは社民党の
辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府
組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。
66回目となる今回の船旅は約3カ月半に及ぶ地球一周で、北欧5カ国とフィヨルドを巡る
のが目玉。約600人が参加し、4月23日に横浜港を出発後、中国とシンガポールに寄港。
ピースボートのホームページには船旅の最新リポートとして、デッキで催されたフルーツ
パーティーの様子が掲載されている。
ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施会社が護衛任務を調整する国土交通省
海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。
ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の
担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者
の安全が第一。(企画・実施会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。
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