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朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)など一連の同社襲撃事件について、週刊新潮(新潮社)
が「実行犯」を名乗る島村征憲(まさのり)氏(65)の告白手記を連載し、同氏が手記内容を
否定している問題で、新潮が16日発売号の検証記事で「誤報」を事実上、認めたことが分かっ
た。検証記事の見出しは、「『週刊新潮』はこうして『ニセ実行犯』に騙(だま)された」。
島村氏の否定で連載手記の前提が崩れ、報道の正当性の根拠を失ったと判断したとみられ
る。スクープ扱いの記事が一転、メディアのあり方に禍根を残す結果となり、同誌の信用失墜
は避けられそうにない情勢だ。
週刊新潮は2月5日号から4回にわたり、「私は朝日新聞『阪神支局』を襲撃した」とのタイトル
で、実行犯を名乗る島村氏の告白を手記のスタイルで連載した。
一方、朝日新聞は2回の検証記事を掲載して「虚報」と断定し、新潮に訂正と謝罪を要求。
島村氏本人も、産経新聞など複数のメディアの取材に「自分は実行犯ではない。担当者の
ストーリーに乗せられて話した部分も多い」と手記内容を否定する証言を行うなど、極めて
異例の展開をたどった。
新潮は島村氏の否定について、これまでの産経新聞の取材に「証言内容は島村氏のインタ
ビューを録音したテープによって証明することができる。勝手なストーリーを作ったり、その
ストーリーに沿って証言させたことはない」と反論していた。
週刊新潮の早川清編集長は誤報を認めた記事の中で、「このような事態を招いた最大の
原因は、言うまでもなく、裏付け取材の不足にある」とした。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)