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夫婦げんかの末、夫を果物ナイフで刺したとして、茨城県警稲敷署は３０日、殺人未遂の
疑いで、同県美浦村舟子、無職、鈴木嬉子（きいこ）容疑者（７０）を逮捕した。
同署の調べでは、鈴木容疑者は同日午後１０時半ごろ、自宅の居間で、果物ナイフ（刃渡
り１２センチ）で会社員の夫（７２）を刺した疑いが持たれている。夫は首を刺されたが、全治
１週間の軽傷。鈴木容疑者は約５分後に同署に「夫を刺した」と自ら通報。包丁で刺したこと
は認めているが、「殺そうと思ってはいない」と殺意を否認している。
同署によると、鈴木容疑者と夫は同日午後４時ごろから自宅で飲酒。鈴木容疑者はビール
を数本飲んだという。夕飯時になり、「ご飯を作れ」という夫に対し、鈴木容疑者が「作らない」
と拒否して夫婦げんかに発展。午後１０時半ごろ、鈴木容疑者が台所にあった果物ナイフを
持ち出した。
鈴木容疑者は夫と２人暮らしだが、約１０年前から夫婦げんかが絶えなかったという。夫が
「親族のいる東京に住みたい」と提案したところ、鈴木容疑者が「せっかく土地も買ったから
ここに住み続けたい」と反対したことが発端らしい。
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