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岐阜県特産の飛騨牛の元祖とされ、16年前に死んだ後に冷凍保存されていた雄牛
「安福号」の細胞を使ってクローン牛が誕生していたことが6日、分かった。
県は、長期冷凍した牛の細胞からクローン牛を誕生させたのは世界的にも珍しいとして
いる。より肉質の良い牛の復活につながる可能性もあるが、安全面から直ちに食用にする
ことへの問題点も指摘されている。
県によると、県畜産研究所と近畿大学の共同研究でクローン技術の開発に成功。1993年
に死んだ安福号から取り出し冷凍保存していた精巣から細胞核を抽出して、その核を遺伝
子レベルで操作。受精していない雌牛の卵細胞の核と入れ替える手法を使った。
2007年11月に初めてこのクローン牛が誕生。これまで生まれた4頭のうち3頭が生存して
いるという。
安福号は「飛騨牛の父」と呼ばれ、さらに全国の黒毛和牛の3割以上のルーツとされている。
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