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北朝鮮核をめぐる6者協議の北朝鮮首席代表、金桂冠外務次官は13日、核施設無能力化
の見返りとなっているエネルギー経済支援が停滞した場合、寧辺にある核関連施設の無能力
化作業の速度を緩めると警告した。AP通信が報じた。
北京国際空港から帰国する際、記者団に述べた。米国務省のマコーマック報道官が12日、
北朝鮮が核計画申告の検証方法の文書化に応じない限り、6者協議で合意した重油支援は
中止すると述べたことを意識した発言とみられる。報道官は、北朝鮮を除く6者協議参加国が
この方針で合意したとも語った。
金次官は、原子炉からの燃料棒抜き取り作業を遅らせることなどを示唆したとみられる。
北朝鮮は過去にも、重油支援の遅れに反発し、抜き取り作業を停滞させたことがある。
北京で11日終了した北朝鮮核問題をめぐる6者協議首席代表会合では、核計画申告の
検証方法の文書化が最大焦点となったが、合意出来ないまま終わっている。
米国は会合で、検証方法の文書化で核兵器転用の解明を進める上で欠かせない試料採取
などの明記を最大の狙いとしていた。米国は10月の米朝直接協議で、北朝鮮が試料採取に
口頭で合意したと説明、日韓が文書化を求めていた。しかし、北朝鮮は最後までこれを拒否
した。
100万トン相当の重油支援は、核施設無能力化の見返りの一部として昨年合意。米国務省
によると、今年11月中旬まで得た重油支援の量は約50万トン。このうち、米国は約20万トン
を引き受けている。
URLリンク(www.cnn.co.jp)