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永住権のない外国人が初めて、法曹資格を得るための司法修習にのぞむ。20歳前後で
来日し、日本の法科大学院(ロースクール)に通い、司法試験に一発合格した。それぞれ
日本に対する思いを胸に、27日に初日を迎え、これから1年間、修習生として過ごす。
午前9時、背広姿のタム・ピーターさん(30)は少し緊張した表情で、東京・霞が関の
東京地検に入った。
香港生まれ。10歳のころに英国へ移住し、英国籍を取得してロンドン大学経済政治学院
へと進んだ。
来日は、軽い気持ちからだった。金融機関に就職する大学の同級生を見て、「お金がもう
かればいいのだろうか」と違和感を覚えた。自分は違う道を歩もうと、日本政府の語学指導助手招致プログラムに応募した。21歳だった。
派遣先は、鳥取県立米子東高校。すべてが新鮮だった。仲間意識の強さ、人に対する
礼儀正しさなど、日本社会の美徳に共感し、人に教えることの楽しさも覚えた。
3年勤めた後、日本語を完全なものにしようと上京し、翻訳会社に勤めた。ちょうど、日本に
法科大学院ができるころだった。「ペーパーテスト中心の旧司法試験では無理だが、新試験
ならば何とかなるかもしれない」と考え、実務を重視する法科大学院の受験を決めた。
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永住権のない外国人として初の司法修習生になり、
初日の修習に向かうタム・ピーターさん(左)と朴漢暎さん
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