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11月30日(米国時間)、天気が良ければ世界中の天体観測者が珍しい天体ショーを
見ることができそうだ。この日の夕方、肉眼で最も輝いて見える金星と木星が天界の
会合を開くため非常に近くまでゆっくりと接近する。
しかし、本当のメインイベントは次の日の夜に起きる。細い三日月がこの惑星のペア
に参加し、顔文字(スマイリー)の“不機嫌な顔”のような形を空に描き出すのだ。
複数の惑星がほぼ同じ位置にまで近付いて見える現象を惑星の「合」と呼ぶ。今回、
金星と木星が最も近付くのは米太平洋時間で11月30日午後4時ごろ(日本時間12月
1日午前9時ごろ)、月がその仲間に参加するのは12月1日の夕方(日本でも同様)の
ことである。
アメリカのシカゴにあるアドラープラネタリウムの天文学部門責任者ゲザ・ギュク氏は、
「今年最高の惑星集合となる。太陽を除いて全天で最も明るく輝く3つの天体が一堂に
会するのだ。夕方の早い時間に空が晴れていたなら、とても見逃すことのできない天
体イベントとなるだろう」と話す。
このような天体現象がいかに珍しいものかを示す好例がある。紀元前2年に今回と同
様の木星と金星の合が発生しており、歴史家の中には、これが新約聖書に記された
「ベツレヘムの星」の物語の源になっているのではないかと考える者もいる。当時、2つ
の惑星が非常に近付いて見えたので、まるで光の信号標識のように受け取ったので
はないかというのだ。
太陽系に属する8つの正式な惑星のうち5つが、望遠鏡や双眼鏡を用いなくても夜に
肉眼で観測することができる。その中でも木星と金星は特に明るく輝く。どちらの星も
太陽の光を非常によく反射する雲で全体が覆われており、さらに金星は地球に最も
近く、木星は太陽系で最も大きい惑星だからである。現在はどちらの惑星も日没直後
の南西の空に容易に見つけることができる。
>>2以降につづく
ソース
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)