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トヨタ自動車系の部品メーカー、フタバ産業(愛知県岡崎市)は15日、2006年3月期から
08年3月期までの連結決算で、不適切な会計処理が見つかったと発表した。経常利益で
計245億円(概算額)を過大計上していたという。東京、名古屋の両証券取引所は同日夜
虚偽記載に当たり、上場廃止基準に抵触する恐れがあるとして、監理ポストに割り当て審査
に乗り出した。
◆東証、名証が監理ポストに割り当て
フタバ産業によると、9月末にあずさ監査法人から会計処理に誤りがあるとの指摘を受け、
社内調査を開始。その結果、決算内容をさかのぼって訂正する必要があると判断した。
過大計上が最も大きい08年3月期では、経常利益が248億円から123億円に半減する。
純利益にも影響しそうだという。
同社は、生産量の急増に伴って会計業務も飛躍的に増えたが、対応する態勢が不十分で
チェック機能も働かなかったと説明。今後、第三者のアドバイスを受けて再発防止策を確立
する。
11月13日に予定する08年9月中間決算発表時までに影響額などを精査し、正式な決算
訂正を行うとしている。
東証と名証がフタバ産業を監理ポストに割り当てたのは、一般投資家に注意を促すのが
狙いで、当面は売買などへの影響はない。
今後の審査で上場廃止基準に該当しなければ通常の取引に戻るが、訂正内容の影響が
重大と判断されると、整理ポストに移った後、上場廃止になる。
【フタバ産業】
1945年設立の自動車マフラー国内最大手。売り上げの約7割がトヨタ自動車向け。
国内10カ所、海外15カ所に生産拠点がある。従業員は2008年3月末時点で8715人
(連結ベース)。68年に名証2部、86年に東証と名証の1部に上場した。
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