09/01/27 02:00:05 NQxGUWJA
【ポンド危機の簡単な解説】
詳細は省略しているので、間違いがあったら修正願います。
ECは将来の通貨統合を行うため欧州通貨制度(EMS)を作った。
その制度の中心となるのが、バスケット通貨である
ヨーロッパ通貨単位(ECU)である。
各国はこのECUに対し一定の交換レートを維持する義務があった。
(インフレ率とか経済成長率とか金利とか)
これを為替安定相場制度(ERM)と言います。
そして交換レートから乖離した場合、調整を行いました。
要するに介入を行うわけです。ほぼ自動的に…。
ソロス達ヘッジファンドは此処に目をつけました。
ドイツマルクを買い、イギリスポンドを売る。
ヨーロッパ通貨単位の中でドイツマルクと
イギリスポンドの値段が離れていきます。
イギリスポンドをイギリスは買いに行きます。
ヘッジファンドはさらに売りに行きます。
ERMの範囲内でポンド防衛を行おうとし>>321のように
金利を上げたりしましたが、レートを維持することが出来ませんでした。
そしてイギリスは介入を中止。
ERMからの脱退。
イギリスポンドからユーロへの通貨統合の道は断たれました。