08/10/09 17:14:48 NY63QSud
今回の米金融危機を当時の日本と比較する人が多いがこれは大間違い。
規模は当時の50倍以上だ。
更に日本は経常黒字国で米国は経常赤字国という決定的な違いがある。
貸し手の原資になる貯蓄が米国国内には少ないので
海外勢が融資してくれなくなれば民間と政府が少ないパイを取り合う流れになり金利は上昇する。
米10年債利回り
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S&P500
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S&P500の下落幅に対して長期金利の低下度合いが鈍い。
長期の借り入れ需要が最も強いわけで、長期金利が低下しないことは経済にかなりの重しになる。
特に米国のような膨大な対外純債務を抱えている国は10年債利回り>名目GDPが長期で続けば崩壊するだろう。
私には米政府の財政ばら撒き政策が自分の首を絞めているようにしか思えない。
世界中景気減速で余力が無くなっている状況で、
どこの国がこんな天文学な量の米国債をこの低い利回り(高い価格)で買ってくれるのだろうか?
世界の投資家は米国により高い利回りを求めるに違いない。
私の見通しでは
今後、長期金利は低下せずに上昇傾向になる。それによってS&P500は今の水準から50%下落する。
場合によってはS&Pは500割れる。
100年に一度の危機ということは逆に言えば100年に一度の大儲けチャンスということだ。
世の中には金融危機の波に乗って勝ち組になった者もいるだろう。
大恐慌時代、ジョン・F・ケネディは株価を大規模に空売りし、大衆が失ったお金を独り占めし莫大な資産を築いた。
お金は回りもので、大損する人がいれば大儲けする人もいる。